« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

2007年10月

2007年10月30日 (火)

○ 妹の部屋

   ドアの外から兄(7)が見ている。

   妹(4)が寝ている。熱で苦しそう。

   母親が額に手を当てて熱を測っている。

母親「寝てなさい」

   母親、部屋を出て行く。

   兄、母親が行ってから部屋の中に入って

   きて妹の額に触ろうとする。

母親「駄目よ」

   母親、行ってしまう。

   兄、しぶしぶ出て行こうとする。

妹「お兄ちゃん」

   妹はまだ起きていたようだ。

妹「おでこに手ぇ乗っけてて」

兄「……」

妹「寝るまで乗っけてて」

   兄、戻って妹の額に触れる。

   妹、荒かった息が段々と静かになり、や

   がて穏やかな寝息を立て始める。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月29日 (月)

中川翔子と維新の嵐( アイドル愚考録 )

FILT29号の表紙を飾ったのは新ブログの女王として知られる、「しょこたん」こと中川翔子である。

この雑誌はフリーペーパーなので、どの書店でも置いてあるわけではないが、ぜひ手に入れてほしい。私が見てきた彼女のグラビアのなかで間違いなくベストの出来だ。

『 バガボンド 』を意識したという侍の衣装に身を包んだ彼女は、ふだんの華やかで快活な彼女とはまるで違っている。

銀鼠色の着物に黒い袴という渋めの色合いが、画面をシャープに引き締めている。浮かべた表情はその衣装に相応しく、凛々しさと多少の荒っぽさをミックスしたもので、彼女がかなり役に入り込んでいるのが分かり、見惚れる反面、すこし微笑ましくもある。

間違いなくこれは良作だが、ひとつ残念な箇所がある。

彼女が持っているのが刀だということだ。

『 バガボンド 』の主役である宮本武蔵の愛刀、上総介兼重を意識したのだろう、大小二振りの刀を差しているのだが、これがS&Wモデル2アーミー33口径であれば完璧だった。

それが坂本龍馬の所持していた銃であるからだ。

さて、唐突に坂本龍馬の名前を出したのには理由がある。

ふたりにはひとつの共通点があるのだ。

『 時代の寵児 』という共通点が。

ここで勘違いして欲しくないのは、『 時代の寵児 』とはある時代とあまりに密接な関係を築くため、他の時代では平凡な人物となるに違いない人物でもあるということだ。

もし坂本龍馬が幕末に生まれなければ果たして歴史に名を残しただろうか。薩長同盟に勝る一大事を成し遂げただろうか。私は否と断言できる。

彼が坂本龍馬であるためには、あの血腥い時代が、勝海舟のような味方と、新撰組のような敵役が必要だった。

つまり時代が坂本龍馬を必要とし、坂本龍馬も時代を必要としたのである。

そして同様に中川翔子もまた、平成の日本でなければこれほどの活躍を許されなかった。ブログやアニメの氾濫が中川翔子を生み、オタクカルチャーは彼女を通じて世間に広まっていく。彼女と秋葉系文化は共生関係にあるのだ。

そう考えると、今回のコスプレが他のコスプレよりも彼女に似合うのも当然だと言える。つまり彼女は、単に自分の服をクローゼットから出しただけなのだから。

ところで、私は彼女が他ならぬアニメファンによって失墜させられるのではないかと危惧している。

中川翔子のコスプレはアニメファンへのアピール度が非常に高く、そんな彼らが彼女の人気を支えていることは間違いないが、もしも彼らが作り上げてきたキャラクターのイメージを損なうようなコスプレをしてしまえば、彼らを怒らせてしまう危険性も孕んでいるからだ。

コスプレとは2次元と3次元に向けられるため、必然的に自らをも傷つける諸刃の刃となるのである。

坂本龍馬と中川翔子の共通性が、その顛末にまで及ばないことを切に願いながら今回はこの辺で終わりにしたい。

慶応3年11月15日、京都の旅寓・近江屋を十津川郷士を名乗る数名の男たちが来訪する。ぎらぎらと目を光らせた男たちは、店の者の制止を振り切り、階段を駆け上がった。

二階にいた坂本龍馬はその足音を店の者と勘違いし、彼らへの対応が致命的に遅れてしまう。賊の凶刃は龍馬の額を深く傷つけ、その後、奮戦するもののそれが原因で命を落とした。

暗殺の実行犯として上げられているのは見廻り組や新撰組だが、仲間だったはずの西郷、大久保らに命じられた身内の犯行だと主張する者もあり、真相は今なお深い闇の中にある。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月28日 (日)

NO.4 近藤隆(08年6月26日改稿)

私は声フェチである。

故に好きな声優は両手両足の指でもたりない程だ。

好きな声優がやっているキャラが好きなのであって、

好きなキャラをやっている声優を好きになるのは「まれ」である。

その「まれ」に好きになるタイプの声優、

今回は近藤隆氏について語ってみよう。

近藤隆氏は私が高校の頃から知ってる声優ではあるが、

その名前を頻繁に見るようになったのは最近である。

ブラックキャットのトレインであり、

そして私の(今現在での)最愛キャラの家庭教師ヒットマンREBORN!

雲雀恭弥である。

最初、REBORNのアニメ化が決まり、

雲雀恭弥の声優がこの方だと聞いた時は正直驚いた。

なにせ、私にとってこの方の印象は「トレイン」ではなく、

ゲーム「ギルティギア」の「ファウストorポチョムキン」の色モノイメージだったのだ。

そんなんだから雲雀恭弥=近藤隆を知った私の動揺たるや、

それはそれは物凄いモノだった。

期待と不安が合間って凄まじいパニックぷっりだった。

一応とトレインの事も見ていたので知っていた。

だかファウストおよびポチョムキンの凄まじい色モノの印象が拭えず。

反面格闘ゲームでこういった色モノキャラを演じる方は、

逆に美形キャラも上手い場合が多いのだ。

代表的なものは、

サイキックフォースのゲイツとキースが同じ声優といった感じだ。

結果はご存知の方がほとんどだとは思うが、

近藤さんの雲雀恭弥はとても評価が高い。

キャラ人気が作中1位な事もあり、

キャラの声入り目覚まし時計が主人公を差し置いて発売されるし

(私もモチロン買います!予約済みです(o^-')b

が、ご注意ください内金が五千円からでした!)。

余談だが、同じ仕様のモノが銀魂では銀時と土方が発売されている。

11月4日に発売された家庭教師ヒットマンREBORN!の

エンディングCDの雲雀サイドがオリコン初登場7位

という快挙を成し遂げた。

が、こういった場合喜ぶよりも

無性に世間に謝りたくなるのはなぜだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月27日 (土)

実録・白い悪魔2

@1939年、冬戦争(ソビエトとフィンランド間の戦争)真っ最中のフィンランド領内。
コラー河を臨む森の中。
フィンランド領内に侵攻したソビエト軍の歩兵師団が待機している。
その数4000人。
ソ連軍師団長「何も『白い悪魔』が相手とはいえ、歩兵一個師団も必要は無かろう」
ソ連軍政治委員「同志将軍スターリンは『白い悪魔』の噂を聞きつけ、大変憂慮されている」
ソ連軍政治委員「念には念を入れよ、だ。同志師団長」
(政治委員…ソビエト共産党直属の軍付き政治指導者。督戦官のようなもの)

@コラー河近く、フィンランド軍の陣地
丘に作られ、巧みに偽装された陣地。
フィンランド軍の中隊の士官が集まっている。
少尉A「…報告では、イワン(ソビエト人の僭称)の歩兵一個師団がこちらに向かっているそうです」
少尉B「も、もう駄目だ!中尉、陣地を放棄して撤退しましょう!」
中尉「馬鹿モンが!逃げるったって、何処に逃げる。逃げ場所なんて無い」
少尉B「では、皆ここで死ねと言うんですか!」
少尉A「そうだ!祖国を守るために、死ぬまでに一人でも多くイワンをブチ殺すんだ!」
紛糾する士官達。
片隅で愛銃モシン・ナガン狙撃銃の手入れをしていたシモ・ヘイヘが一言。
ヘイヘ「…一人頭125人倒せば、それで済む」
静まり返る士官達。

@コラー河を臨む森の中
ソ連軍師団長「攻撃開始!」
合図を受けて、いっせいに突撃するソビエト軍の歩兵。
ソ連軍政治委員「行け!赤軍狙撃兵の勇気と豪胆の見本を示せ!」
ソ連軍政治委員「立ち止まる奴、逃げる奴はその場で射殺する!覚悟しておけ!」
ソ連軍政治委員「(…これで『白い悪魔』は終わりだ。この手柄で俺は出世間違いナシだ!)」
x        x        x
戦闘開始から1時間後。
銃声と爆音が森の奥から絶え間なく続いている。
ソ連軍政治委員「…まだ終わらんのか」
ソ連軍師団長「そのようですな」
x        x        x
戦闘開始から2時間後。
銃声と爆音が森の奥から絶え間なく続いている。
ソ連軍政治委員「…誰も戻って来んな」
ソ連軍師団長「戻ってきたら貴方に撃ち殺されますからな」
x        x        x
戦闘開始から3時間後。
銃声と爆音が止んだ。
ソ連軍師団長「終わったようですな」
ソ連軍政治委員「全く、時間が掛かりすぎる。この師団は一体どうなっておる」
師団長、政治委員を一睨みするが、すぐに森に視線を戻す。
ソ連軍師団長「…戻ってきましたな」
一人のソ連軍歩兵が森から出てきた。
ソ連軍歩兵「…報告します」
ソ連軍政治委員「どうした。『白い悪魔』は殺ったのか」
ソ連軍歩兵「我が歩兵師団は…全滅…す…」
バタリと前のめりに倒れる歩兵。
ソ連軍政治委員「ひっ!」
助けを求めるように師団長に振り返るが、その時一発の銃声が。
政治委員の目の前で師団長の頭が吹き飛び、残った遺体はゆっくりと後ろに倒れる。
ソ連軍政治委員「ばっばっ馬鹿なあぁ!」
叫んだ彼も、一発の銃弾を後頭部に浴び、脳漿を撒き散らしながらフィンランドの大地に倒れる。

@フィンランド軍陣地
煙の上がるモシン・ナガン狙撃銃から顔を上げるヘイヘ。
彼らフィンランド軍の陣地の前には雪の台地が見えないほどソ連軍歩兵の死体が遺棄されている。
兵士A「やった!勝ったぞ、ブラヴォー!」
いっせいに歓声を上げる満身創痍のフィンランド軍。
歓喜の渦の中で、ヘイヘは一人銃の手入れを始める。
兵士B「やったぞ、おい、やったぞ!…あ、中尉殿!」
頭に包帯を巻いた中尉がやってくる。
中尉「やったなヘイヘ。見事な腕前だった」
ヘイヘはちょっと微笑んで答える。
ヘイヘ「いえ、腕前は問題ではありません」
ヘイヘ「足場の悪い所を密集して突撃してくれば、当然の結果です」
ヘイヘ「敵はあちらからどんどんやって来る、こちらは狙いたい放題。カモ猟より簡単です」
戦前はカモ猟で生計を立てていたヘイヘ。
詰る所、ソ連軍歩兵はカモより弱かったわけである。ヘイヘの前では。
(本当はそれなりに強いんだけど…相手と場所が悪かったネェ)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月26日 (金)

松茸山2

○山林 松林

   T「一年後」

   直樹が山に入ってくる。

直樹「(斜面を見ながら)……さて、どこにあるんだ。松茸は…?」

   直樹、しばらく松林の中を探し回るが、

   松茸は全く見つからない。

直樹「(汗をぬぐいながら)……ちくしょう、松茸の探し方を聞いてから殺すんだった」

   直樹、その場に座り込みタバコを取り

   出し一服する。

直樹「玲子に松茸、死ぬほど食わしてやるって言っちまったしなぁ…」

   しばらくして直樹、タバコを捨てて立ち

   上がる。

   また斜面を見ながら探し出す直樹。

直樹「(松林のはずれのほうを見て)……おっ……」

   直樹の視線の先には、たくさんの松茸

   が生えている。

   松茸の群生といっていいほどの多さの

   松茸だ。

   松茸のそばに走り寄る直樹。

直樹「(手をすり合わせながら)よしよし……」

   直樹、松茸を取り始める。

   夢中になって松茸を取る直樹。

   その松茸たちは、松からは生えておら

   ず、群生の形は人型であった…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月23日 (火)

疎外感

○ 子供部屋(冬の朝)

母の声「マサトー、起きなさーい!」

   寝ていたマサト(7)が起きる。

   ベッドからフローリングの床に裸足のま

   ま降りて、

マサト「ちべてっ」


○ 小学校の教室

   担任が入ってくる。

担任「学級閉鎖になりました」

   教室にいる生徒はマサトだけ。


○ 子供部屋(夜)

   パジャマに着替えているマサトに母親が

   腹巻きを渡す。

母親「風邪が流行ってるみたいだから、これ

 しときなさい」

   母親、退出。

マサト「……」

   マサト、腹巻きをそこいらに放ると、腹

   を出して冷たい床にひっつける。

マサト「ちべてっ」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月22日 (月)

安田美沙子とつげ義春( アイドル愚考録 )

今回のブログを読んだ人の中に、果たして私の愚見に賛同してくれる同志がいるものか。

甚だしく不安ではあるが、僅かな勇気を掻き集め、淡い期待を抱きつつ論を進めるとしよう。

フライデー11月2日号の表紙は安田美沙子である。

片膝を立てて床に座った安田美沙子は、その膝の下にもう片方の足をくぐらせている。奇妙な座り方だ。どこかに似た座り方の仏像があった気もする。

しかしそこに浮かぶ表情は仏像のように柔和ではない。

鋭い眼差しをこちらに向ける彼女は、今にもこちらに詰め寄ってくるような、爆発寸前の苛立ちに憑かれている。

それにしても夜の女のような蓮っ葉な表情を覚えてから、彼女のグラビアは本当に魅力的な危うさを放つようになった。

しかし、今回の主題はそこではない。

問題にしたいのは安田美沙子の右手のゆくえである。

彼女の右手は胸前を通って左肩のすぐ下を押さえている。

それは『 ねじ式 』の主人公と同じポーズだ。

つげ義春の名前を不動のものとした名作漫画、ねじ式の冒頭で、主人公はメメクラゲに刺された左腕を右手で押さえ、不安とも諦観ともつかぬ曖昧な顔つきで立っている。

彼女の表紙を見た瞬間、その一場面がフラッシュバックした。

最初は両者を結ぶ糸が見えず、すぐに棄却した直観ではあったが、時間が経つ内、安田美沙子とねじ式の間に、細くて見えなかった一本の糸が繋がっていることに気がついた。

それを気付かせてくれたのはアンディ・ウォーホルであった。

私は自分が、安田美沙子の笑顔をアンディ・ウォーホルのアートのようだと書いたことを思い出したのだ。

ウォーホルはキャンベルの缶詰やコーラ瓶を使ってポップアートを製作したが、中でも特に印象深かったのは、一枚のオリジナルから色違いで大量にプリントしたコピーを作り、それらを組み合わせてひとつの作品を仕上げたことだ。

彼がそこに何の意味をこめたのかは分からないが、私はそこに大量生産と大量消費を繰り返す社会への挑発を感じた。

そして、テレビCMで彼女が話題に上り始めた頃、グラビアやテレビで彼女の笑顔を眺めながら、私はあの笑顔ならばウォーホルのアートにぴったりだろうと感じた。

その頃の彼女の笑顔が、缶詰やコーラ瓶同様、巨大な工場で次から次に生産されていく商品、たったひとつのオリジナルではなく、そこから複製されたコピーに見えたからである。

無論、それらは昔のことで現在はまるで状況が違う。

前述の通り、危うさを孕んだ悪女の顔を手に入れた彼女は、グラビアアイドルとしての地位を高めていった。しかもそのことで、弱点であった笑顔の価値すら相対的に上がっていくという奇妙な現象がおきた。風は彼女に吹いたのだ。

ところで、私がねじ式に触れたのは高校生の頃だ。

幼いながらも何か大きなものが潜んでいると感じたが、その時、ある一場面が気になった。

中盤辺りだったか、医者を探して街を歩き回る主人公は、金太郎飴売りに身を窶していた母親と再会する。そこで母親は金太郎飴を包丁でざくざくと切り落とすのだが、切られた断面が同じ金太郎の顔で「ぽきん金太郎。ぽきん金太郎」と言うのだ。

当時の私にはまるで理解できず、すっかり忘れていたこのシーンが、ねじ式と安田美沙子の関連性を考えていた時、ふいに甦った。

ウォーホルと安田美沙子について書いたという記憶が意識の場に浮いてきた時、芋づる式に浮かんできたのだ。

そして私は天啓を得た。

あれは敗戦後の日本の姿ではなかったか。

アメリカの洗礼を受け、全てを大量生産しては消費に走っていく、日本の社会を皮肉ったメタファーではなかったのか。

そう考えると、あの表紙に厳重に隠蔽されていたカメラマンの意図が見えてくる。

型に嵌まった笑顔が次々と並べられていくグラビア界において、特にその笑顔を安価で大量生産していた安田美沙子と、大量生産社会を皮肉る場面が挿入されていたねじ式。

両者を繋ぐ『 大量生産 』というキーワード。

今回の表紙を撮ったカメラマンが、このグラビアに潜ませたメッセージとは、このまま笑顔の大量消費を続けるのは自らの首を絞めるような愚行に他ならない、という現在のグラビア界への警鐘ではあるまいか。

我々は新たなステージへ移行すべきである、という決意表明ではなかったか。

そしてそれは安田美沙子のグラビアでなければならなかった。

それまでの笑顔を剥ぎ取るという、自らの血を流す強い覚悟を見せ、それを成功させた安田美沙子でなければ。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年10月21日 (日)

NO.3 関俊彦

私は声フェチである。

さて、私の好きな声優三人の最後の一人、

関俊彦氏についてだ。

この方だけは前者のお二人とは違い、

声惚れした訳ではない。

では何故か。

それは「演技力」だ。

現在は電王のモモタロスが代表だろう。

ジャンプ系ではナルトのイルカ先生や

BLEACHの海燕がある。

他には忍たま乱太郎の土井先生だろうか。

そして、過去には天空戦記シュラトのシュラトや

炎の蜃気楼の高耶。

最遊記の三蔵等があり、

「日本一経(呪文)が上手い声優」なのである。

この方はどちらかといえば、

モモタロスのような「熱血or元気系」と思われがちだ。

もしくは土井先生や

アンジェリークのルヴァ等のイイ人系か。

かくゆう私もこの方の演じるキャラでは、

サイバーフォーミュラのブリード加賀のような

「元気のイイ近所の兄ちゃん系」が1番好きだ。

が、この方が凄いのは

他のパターンも完璧に演じきれるという所だ。

中でも必聴なのはふしぎの海のナディアのフェイト。

このキャラの死に際の演技は凄まじい!

悲壮感がヒシヒシと伝わってきて、

聞いているこっちまで辛くなってくる。

そして、もうひとつはトライガンのレガート。

これは他の俊彦キャラと違い

感情の起伏がまったく無い淡々としたキャラだ。

それが、無理に抑え込んでいるのではなく、

「ああ、このキャラは本当に喜怒哀楽が無いんだなぁ」

と思わせる演技力なのだ。

最後に、二代目笛は歌うのお兄さんである事は

付け加えておかなければなるまい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月20日 (土)

実録・白い死神(または生きた死亡フラグ)

@1939年、冬戦争(ソビエトとフィンランド間の戦争)真っ最中のフィンランド領内。
とある冬の夜、コラー河を臨む森の中。
フィンランド領内に侵攻したソビエト軍の歩兵小隊が待機している。
焚き火を囲み、皆で寒さ凌ぎにウォッカを飲んでいる。
兵士A「畜生、フィンランド野郎どもめ。隠れてばかりいやがって」
兵士B「そうだそうだ、臆病者どもめ」
同意する兵士達。
小隊長「ここは奴らの土地だ。奴らを甘く見るな」
兵士A「小隊長、何をビビッてるんですか。奴ら単なる田舎者ですぜ?」
小隊長「お前は知らんのか、『白い死神』を」
兵士B「白い悪魔?何ですかそれは。御伽噺か何かで?」
小隊長「知らなければ教えてやる。ここらに『白い死神』と呼ばれる凄腕の敵狙撃手がいるらしい」
小隊長「話では、奴の潜む林の中に足を踏み入れた小隊が、1時間後には奴一人のために全滅したそうだ」
兵士A「またまた、冗談でしょ?」
小隊長「その小隊を率いていたのは俺だからな。確実な話だ」
静まり返る小隊。
小隊長「いや、冗談だ。そこに居たら俺は死んでた事になるじゃないか」
一瞬の後、爆笑する小隊。
兵士B「全く、小隊長は話が上手い」
小隊長「ま、その『白い死神』の噂も体の悪い作り話だろうさ。隊を全滅させた無能な指揮官とかのな」
兵士A、笑いながら立ち上がる。
兵士A「スイマセン、ちょっと用足しに」
兵士B「おい、『白い死神』に会ったらヨロシク言っておいてくれよ」
兵士A「ああ、デートにでも誘ってみるさ」
爆笑する小隊。

x         x         x
少し離れた木の根元。兵士Aが用足ししている。
兵士A「ふぅぅ、ちっと飲みすぎたか」
道具を仕舞ったその瞬間、銃声が響き渡る。
兵士A「ったく、何処の馬鹿だ。銃でも暴発させたか…」
しかし、銃声は散発的に続く。
兵士A「…て、敵か!」
銃を持ち直して、小隊に戻る兵士A。

@ソビエト軍小隊陣地
慌てて陣地に戻った兵士A。
兵士A「敵襲だ!…って、あれ…」
そこには先程と変わらない小隊の姿が。兵士A、元の席に戻る。
兵士A「なぁんだ、別の陣地か。でも念のために警戒しておきますか、小隊長?」
小隊長に向き直る兵士A。額に穴の開いた小隊長、無表情のままゆっくり崩れ落ちる。
兵士A「ひっ!お、お前ら小隊長が…」
と、小隊が皆雪の上に倒れている。
兵士A「し、白い…死神?」
何か得体の知れないプレッシャーを感じ、走りだす兵士A。
兵士A「そ、そうだ!後方には戦車が居るじゃないか。戦車砲で一掃してやる!」
やがて、兵士Aの前に一台の戦車が姿を現す。兵士A、戦車の砲塔によじ登る。
兵士A「お、おい!前方の森に狙撃手が…」
砲塔に上半身を出していた戦車長、何も言わずに倒れこむ。額には銃撃の跡が。
見れば、戦車の周辺には頭を射抜かれた戦車兵が倒れている。
兵士A「ひっ…ひぃいぃ!」
銃を投げ捨て、雪に脚をとられながらも森の奥に逃げ出す兵士A。

@少し離れた丘の上
森を見下ろす雪に覆われた丘。その頂上付近の雪の中から銃口が突き出している。
暫らく様子を伺っていたが、やがて雪を被ったシートの下から真っ白な防寒服を着た男が姿を現す。
小柄なその男は、シートについた雪を払い、身長ほどもあるライフルを背中にくくりつけた。
そして、シートの下に隠してあったスキーを装着すると、悠々と夜の森の闇に消えていった。

彼こそが冬戦争において「白い死神」と恐れられた男、シモ・ヘイヘ。
開戦から負傷までの僅か100日で、正式確認されただけで502人のソビエト兵を狙撃、さらにサブマシンガンでも200人以上を射殺することになる。
今夜はその100日の内の1日。死んだのは、そのスコアのほんの一部の人間に過ぎない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月19日 (金)

松茸山

○山林・松林 (早朝)

   朝もやの中、庄田忠生(63)が松林に

   入ってくる。

   松林を見つめる忠生。

忠生「(にやりと笑う)…あるな…」

   地面から少しだけ顔を出しているキノ

   コ、松茸である。

   松茸を取り始める忠生。

   ×     ×     ×

   石に腰かけタバコを吸いながら一服し

   ている忠生。

   腰に下げた籠にはいっぱいの松茸。

忠生さて、帰るか。昼飯は松茸づくしだな…」

   タバコの吸殻を携帯灰皿に捨てて、立

   ち上がる忠生。

   忠生が振り返ると、黒いコート姿の杉田

   直樹(30)が立っている。

直樹「(周りを見回しながら)ここが松茸林なんだな?」

   不意に現れた直樹に驚く忠生。

忠生「直樹!、どうやってここに!?」

直樹なに、後をつけさせてもらっただけだよ。なるほど、叔父さんが山を売りたがらないわけだ。どうだい、もう一億上乗せするよ。四億でこの山を売ってくれないか?」

忠生「(直樹につかみかかりながら)昨日も言ったろう。この山だけは絶対売らんと!。さっさと帰れ!。この場所は絶対人には言うなよ?。言ったらお前を殺すぞ!」

   直樹の腕を取り、一緒に帰ろうとする忠生。

直樹「誰にも言うなということは、ここは誰も知らないんだな?」

忠生「ああ、先祖代々庄田家に伝わる場所だからな。さあ、わかったら行くぞ」

直樹「…ということは、今日ここに来たことも誰も知らないんだな?」

忠生「ああ、そういうことになるな。だからどうした?」

直樹「そうか…」

   腕を引っ張る忠生を振りほどき、忠生の前

   に立ちふさがる直樹。

   忠生、直樹の言動に不穏なものを感じてた

   じろぐ。

   直樹、ナイフを取り出し、忠生に襲い掛かる。

   忠生の腹にナイフが突き刺さる。

忠生「な…おき…、おまえ…」

   忠生、崩れ落ちる。

直樹「(忠生に)…大丈夫、この山は俺が有効利用してやるよ。心配しないで逝きな…」

   直樹、忠生の死体を松茸林のほうに引

   きずっていく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月16日 (火)

歯磨き

○ リビング

   兄(7)と弟(6)、おやつのプリンを食べている。


○ 洗面所

   歯を磨いている弟、サッカーボールを持って

   出て行こうとしている兄に、

弟「歯ぁ磨かないの?」

兄「あとでー」


○ リビング(日替わり)

   兄、頬を押さえて泣きわめいている。

兄「いたいよー」

母「ちゃんと歯を磨かないからでしょ」

弟「僕はいつも磨いているもん」


○ 歯科医院・表

   嫌がる兄の手を引いて入っていく母。


○ リビング

   新品の玩具を手にし大喜びの兄。

母「歯医者さんで我慢できたご褒美よ」

   憤懣やるかたない弟、歯ブラシをゴミ箱

   に投げ捨てる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月15日 (月)

加藤夏希の憂鬱 ( アイドル愚考録 )

秋田に美人が多い、というのは誰もがよく知る話であろう。

国民的な歌人である若山牧水は 『 名に高き 秋田美人ぞ これ見よと 居ならぶ見れば 由々しかりけり 』 と讃え、文豪・谷崎潤一郎は 『 敦(いず)れも恋の奴のような恍惚(うっとり)と物に憧るる表情 』 と彼らしい表現で秋田美人の美しさを描写している。

また数多くの学者たちが秋田美人の謎に挑んでいる。

彼らは長年に渡る努力の末、かつて秋田で行われていた大陸との貿易の結果、美人の誉れ高い北方白人系民族との混血が進み、そこから秋田美人が生まれた、という説に辿りついた。今ではそれを裏付けるような、有力な証拠も見つかっている。

( 中には秋田県人の尿潜血まで調べ、その約10パーセントが白人特有の亜系EU型であることを発見した者もいる。彼らの一途な情熱には頭が下がる )

ところで、秋田美人といって私が真っ先に思いつくのは、週刊アスキー10月9日号の表紙を飾った、モデルとしても活躍中の加藤夏希である。

鮮やかな赤いシャツに、ややタイトなネイビーブルーのサスペンダースカート。シンプルなその装いはスレンダーな彼女によく映えている。が、それでもこれは彼女のベストではない、という確信を私は持っている。

彼女は実に整った顔の持ち主だ。

誰もが認める美人の相であろうが、それが大きな落とし穴だ。

彼女の顔は、かつての日本女性が憧れ続けた理想の顔そのままなのである。

しかし、それは既に日本人が通り過ぎた理想だ。進み続ける時代のはるか後方に置き去りにされた理想なのだ。

モードとはある時代の指標となるがゆえに必ず古色を帯びる。

私は加藤夏希の芸能界での影の薄さは、その時代性が原因だと考えている。

彼女の最大の武器だったはずの美貌が、その活躍に影を差しているとは何とも皮肉な話ではないか。

では、そんな彼女にもっとも似合う装いとは何か。

私であれば着物を着せる。

それも黄八丈や紬などではなく、平安時代の白拍子はどうだ。

本来は男性装束の一種である水干だが、濃色の袴ではなく緋色の長袴を合わせればぱっと艶やかさが生まれる。

眼に力を持ち、凛々しさのある彼女であれば、宝塚の男役めいた倒錯した魅力が立ちのぼるのではないか。

さらに妄想は膨らむ。

陰陽師が登場して魑魅魍魎を払うような、けれんみの強い娯楽映画などにその衣装で出演させてはどうだ。

アニメや漫画好きで知られる彼女のことである。我々だけではなく、本人までも楽しめる素晴らしい結果が得られるのではないだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007年10月14日 (日)

NO.2.5 置鮎龍太郎

前回の置鮎氏について中途半端なトコロで終わってしまったので、

続けてみたいと思う。

緑川光氏との逸話はこれだけでは無い。

置鮎氏はデビュー当初、BL系CDでは受け役ばかりだった。

例としてはの鮫島蘭丸や

アニマルXの裕司、

フジミの守村悠季等々。

かなり有名タイトルばかりだが、全て受けキャラ役だ。

だが、彼のBL系CD出演作品の内の一つに

「帝都紳士倶楽部」という作品がある。

そのCDに付いていた冊子のインタビューに

「共演された声優さんはいかがですか?」という問いに対し

A:緑川さんが相手だと、なぜか攻めになってしまう。なぜ?

……そんなんこっちが知りたいわあぁ〜。・゜゜(>_<)゜゜・。

この作品以外にも

「僕はこのまま帰らない」というのがあり。

これは珍しくリバーシブルなのだ。

が、原作が進むにつれ攻めと受けが固定になった。

それも置鮎氏のキャラが受け、緑川氏のキャラが攻めに。

そして、OVAになった際は

キャストが変わるというオチがついたのだった_| ̄|〇

ああ、またもや話がそれた気が( ̄○ ̄;)

とにかく!

置鮎氏を語る上で緑川氏は避けては通れぬ方なのだo(>_<)o

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月13日 (土)

占い

○アパートの一室(朝)

   OLの麻美(24)があわただしく出勤の

   準備をしている。

   部屋にあるTVはついており、ニュー

   スが流れている。

女性アナウンサー「では、今日の占いです…」

麻美「(慌ててTVの前に来て)……さて、今日の運勢は……」

   麻美、出勤準備を一時中断してTVに

   見る。

女性アナウンサー「今日のおひつじ座さんは幸福度30%……」

   次々に占いを発表していく女性アナウ

   ンサー。

女性アナウンサー「今日のてんびん座さんは……」

麻美「やっとてんびん座ね……」

   麻美、じっとTVに見入る。

女性アナウンサー「幸運度50%、得体の知れない人には気をつけましょう。続いて今日の山羊座さんは……」

麻美「……は…?。得体の知れない人…?」

   きょとんとした顔をしている麻美。

   ふっと時計を見る麻美。

   時計の針は八時を過ぎている。

麻美あっ、遅刻遅刻……」

   麻美、慌てて身支度を始める。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月11日 (木)

おつかれさま

◯ 白

男N「まぶしい……」

   白。

男N「ここ、どこだ?」

   白。

男N「思い出せない」

   背後から

 「随分早かったね」

   振り返る。

   少年のような笑顔をした男Dが立っている。

男N「(!)だ、大……治ろ……?どうして!?」

   突然Uターンして来たトラックの映像インサート。

男N「おれ……」

男D「ちょどよかった、退屈してたんだよね。

 昔の人とやるのも楽しいんだけど、やっぱほら、

 マシンとか違うでしょ?だから──」

男N「待って!まだやり残した事があるんだ!」

   鈴なりの観客たち、レーサーたち、メカニックたち、

   子供、一様に笑顔のモンタージュ。

男D「(少し淋しそうに、だけど笑って)

 もう、いいんだよ」

男N「だって!」

男D「もういいんだ」

男N「……。そうか」

男D「それよりさ、やろうよ!」

   男D、指差す。

   その指し示す先にヤマハYZR-M1。

男N「これ!」

   男N、レーシングスーツを見に纏っている。

男N「そうだね」

   バイクにまたがる二人。

   互いにエンジンを吹かしている。

   子供の様に無邪気に笑い合う。

男D「いい?よーい……」

二人「どん!!」

 

◯ 路端に山と積まれた献花

   たくさんの人が取り囲み、悲嘆にくれている。

   そのうちの一人の男、ふと空を見上げる。

 「(何かに気付き)あれ」

   男の連れの女も見上げる。

 「きっと大ちゃんとレースしてるんだよ」

 「これからは二人で好きなだけ走れるね。

 私も……(涙)それ……見たかっ……(声にならない)」

   泣き崩れる女。

   男、女の肩にそっと手を置き、

 「きっと楽しくやってるさ。だから……」

   男も泣いている。

 「……うん。うん」

   空には平行した2本の飛行機雲。

 「いままでありがとう。おつかれさま」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 9日 (火)

年賀状

○ 一戸建て・玄関

   郵便受けから年賀状の束を取り出す仁美(37)。

   何気なくそれらに目を通していて急に手が止まる。

   その年賀状には浩次(31)と彼の妻、生まれた

   ばかりの赤ん坊の写真がプリントされている。


○ 同・キッチン

   仁美、屈みこんで携帯電話を掛けている。

仁美「どういうつもりよ」

浩次(電話)「よく撮れてるでしょ」

仁美「バレたらどうするの」

浩次「僕は構わないんだけど」

   マンションで赤ん坊と遊んでいる浩次の

   映像インサート。

仁美「馬鹿いわないで」

浩次「冗談ですよ。お互い、家庭は大事に

 しないと、ねぇ?」

仁美「茶化さないで(切る)――ひっ!」

   息子の篤(11)が立っていた。

仁美「……なに?」

篤「パパが、爪切りがないって」

   篤、冷蔵庫からミネラルウォーターのボトル

   を取り出す。

仁美「そう。ちゃんとコップで飲むのよ」

   仁美、出て行く。

   篤、ラッパ飲みして仕舞おうとした際、ボトルの

   キャップをゴミ箱に落としてしまう。

   ゴミ箱に手を突っ込んで探る。

篤(ん?)

   何かの切れ端を拾い上げる。

   それは細かくちぎられた年賀状の切れ端だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 8日 (月)

有村実樹と秋の風( アイドル愚考録 )

『 けふもいちにち 風をあるいてきた 』

漂白の詩人として知られる、種田山頭火の句である。
善くも悪くも自らの業で放浪生活を余儀なくされた山頭火の句には、苦い韜晦と絶望を詠ったものが多いが、中には上記のような、無色で透き通った句も沢山詠まれている。

風はさまざまな顔を持つ。

人を癒しもすれば多くの命を奪うこともある。また冒頭の句のように、人生の様々な出来事をも包括した、見立てとしての風もある。

そんな中、彼女の運んできた風は、間違いなく涼やかな秋の風だ。

『 虚堂録 』にある『 葉々起清風( ようよう せいふうを おこす ) 』という言葉をも髣髴とさせるものだった。

無論、ランナーズ11月号の表紙、有村実樹のことである。

さわやかな風のなか、淡いブルーのランニングウェアと黒のランニングスカートというスポーティな格好で走る彼女のグラビアは、シンプルながら充分に美しさを備えていた。

まるで吹き始めた秋風が、桔梗の花を揺らしているような。

しかし、我々はただそこに漫然と優しさを感じていてはいけない。我々が忘れてはいけないことがある。

有村実樹がJJの専属モデルであるということだ。

モデルである彼女にとって、ここまで装飾性をそぎ落としたグラビアは挑戦であると言える。それまでのイメージとは違った彼女を見せることは、それまでのファンを失うことにもつながりかねない。

しかも、有村実樹の代名詞でもある実樹バングス( 斜めの厚い前髪でおでこを隠すヘアースタイル )が、この写真では風ですっかり上に舞い上がり、ひたいが露になっている。

つまりこのグラビアは風を呼び込むため、モデルとしての有村実樹を殺し、人間としての有村実樹を現出させたのである。

しかもその風になぶられた髪が、我々に風を感じさせる視覚的メタファーになっているのだから業の深い話ではないか。

我々はその犠牲を胸に留め、苦い罪悪感を噛み締めながらこのグラビアに向かう義務があるのだ。

優しい秋風の背後には、厳しい冬が隠れているのである。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月 7日 (日)

番外「S.S.D.S診察会に行ってきました その2」

今回は9月29日に中野サンプラザで行われた、S.S.D.S診察会についてのレポート…

というよりは、その時の疑問を究明したいと思います。

「ツンデレ論争勃発」

その日の診察に、こんなものがありました。

「ツンデレのデレが出来ません」と。

しかし、先生方は誰一人として、正確にはツンデレを把握してなかったのです。

Drはお店に例えていたのですが、「ツンとデレの人がいる」と理解していました。

速水さんが行ったお店はそんなシステムだったんですかね(-.-;)

案の定(?)客席からは「ええ〜?!」と反論の声が。

教授は「ジキルとハイドみたいなものでしょ?」とおっしゃっておりましたが。

近いけど何か微妙に違う気がする(>_<)

客席の最前列にいた子がこれまた「お店で例えて」説明しました。

確かにお店で例えれば楽なんですけども。

私は「大勢の前ではツンツンと冷たいが、

(彼氏など)好意のある相手と二人っきりの時は

デレデレと甘えてくる」だと思っていました。

そして、今更ながらにフと疑問が浮かびました。

以前は良く例台詞としてあげられていた、

「別にアンタの為じゃないんだからねッ!」とか、

某鋼の守護聖様のような

「オレ、おめーのこと…嫌いじゃないぜ。だからもっと会いに来いよなー。

オレは別にどーでもいーけど、おめーオレに会いに来たいだろ?」

(訪問あいさつ第6段階)のような態度をとる人。

バレバレなんだけど意地を張って素直になれない系はツンデレとは言わないんですか?

確にデレではないですよね??

最近のジャンプ系では、よく某風紀委員長がツンデレに分類されてますが、

あのキャラはデレの部分が全くと言ってイイほど無いので、

「ツンドラ系」もしくは「素直クール系」だと思ってます。

究明どころかますます深まっていった疑問。

貴方にとっての「これぞ」というツンデレキャラは誰でしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 6日 (土)

100マイルの孤独

僕は何処へ行くのだろうか。

その答えは何処にあるのだろうか。

その答えを求めて、去年は100マイル走った。

そして思った。

答えなんか無かった。

そこにあったのは100マイルと言う孤独

解ったのはそれだけだ。

だから僕は、今年も100マイル走った。

そして、少しだけ、ほんの少しだけ解った。

恐らく答えはゴールには無い

ゴールの先、100マイルの先、それより遥か彼方にあるのだろうか。

多分、答えなんか無い

それでもいい。

何処を目指すとか、何を目指すとかじゃない。

多分、これからも走り続ける

それが、答え。

…うん、つまり何が言いたいかと言うと

「ホノルルセンチュリーライド楽しかったよ」ってこと

ヽ( ´ー` )ノ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 5日 (金)

怪談?

○アパートの一室 (夜)

愛N「間違いは何にでもありますが…」

   OLの田中愛(26)が帰ってくる。

「ただいまぁ…」

愛N「こんな間違いは勘弁して欲しいです」

   化粧を落とし、部屋着に着替える愛。

「(伸びをしながら)……あーっ、今日も疲

れた…」

   ベットに潜り込む愛。

「今日はもう寝る」

   電気を消し、眠る愛。

   ×     ×     ×

   ふと目が覚める愛。

   起きようとするが動けない。

愛N「生まれて初めての金縛りでした」

   必死に体を動かそうとする愛。

   しかし体は自由にならない。

   不意に、ガチャとドアの開く音がする。

愛N「鍵はかけたはずでした」

   愛、目だけを動かしてドアのほうを見

   る。

「!……」

   ドアの前に、うつむいた長髪の女性の

   幽霊が立っている。

   うつむいているため、顔は見えない。

愛N「知らない人でした」

   女性は立ったまま、すべるように愛の

   ベットの脇に来る。

   愛、ただ震えて女性を見てるだけ。

愛N「私は、必死に帰ってくれと心で言って

いました」

   愛、耐え切れなくなって何とか目を女

   性からそらす。

   次の瞬間、女性が愛に馬乗りになる

「!……」

女性「(しゃがれた声で)コロ…シ……テ……

ヤル…」

   女性の手が愛の首にかかる。

愛N「ものすごい力でした」

   愛、必死に抵抗しようとするができない。

愛N「もうダメかと思ったとき…」

   女性の髪が動いて、顔が見える。

   生気の無い真っ白な顔。

   目が合う二人。

女性「あ……」

   女性の力が抜ける。

女性「(普通の声で)……間違えた……」

   不意に消える女性。

   跳ね起き咳き込む愛。

愛N「あれから、あの女性は二度と現れてま

せん」

   普通に生活している愛。

愛N「ほんと、勘弁してほしいです」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 2日 (火)

仕事の都合

○ 保育所(夕方)

仁美「ばいばーい」

   保育士の仁美(29)が仕事帰りの母親

   に連れられて帰る子供に手を振った。

   十人ほどいる子供たちが次々に母親に

   連れられて帰っていく。

   手を振る他の保育士たち。

   部屋の隅にひとり寂しそうにしている有未(4)

   の姿がある。

   有未に迎えが来る様子はない。


○ 保育所(夜)

   隣の事務室で事務仕事する仁美が見える。

   部屋には有未だけが残っている。

      ×    ×    ×

仁美「有未」

   保育士の制服から私服に着替えた仁美が立っている。

   制服の時と違い、くつろいだ雰囲気。

   有未、私服姿の仁美を見てパッと笑顔になり、

有未「ママっ!」

   と駆け寄って抱きつく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 1日 (月)

成海璃子( アイドル愚考録 )

10年にひとりの逸材が毎年現われるように、我々の世界には数多くの女神で埋め尽くされている。「銀盤に舞い降りた女神」「女神のような微笑み」「女神のような美しさ」などとと軽々しく口にするために女神の市場価値は下落する一方で、もはや形容詞としての役割を終えた感すらあるが、それでも敢えて、私は彼女を女神とよびたい。

もちろん、ここで私が語っているのは週刊少年サンデー43号の巻頭グラビアの成海璃子のことである。

抜けるような南国の青空。その青さと競うように澄んだ蒼を梳かした豊穣の海。その空と海を従える女神が成海璃子だ。
今回の彼女のグラビアは大自然と見事に融和し、見る者を豊かなイマジネーションの世界に遊ばせてくれる見事な作品にしあがっていた。

彼女の顔立ちは都会的だが、彼女がもっとも美しいのは自然の中である。今回のグラビアはそのマッチングの良さを改めて認識させてくれた。

しかし、気になったことがないわけではない。それは幾つかのカットでの彼女の笑い方である。

よほど撮影が楽しかったのだろう。彼女が大きく口を開けて笑っているカットがあったが、私はそこに違和感を覚えた。その笑いあまりに感情的、つまり人間的に見えたからである。

魅力の大きな部分を占める、神秘的な雰囲気が薄れていた。ふつうの15歳の少女がそこには写っていた。

そのカットも本来の年齢を感じさせる、微笑ましい佳作ではあるのだが、他のグラビアのような豊穣さはなく、一連のグラビア作品としてはバランスを欠いてしまっている。

むしろあそこで浮かべているべきは東洋的なアルカイックスマイルではなかったか。微笑みの外形を作っているが、それが人の笑いと同じ感情から作られたものなのか分からない、バーミヤンの石仏や、カジュラホの寺院に彫られた女神たちのレリーフのような。

彼女が宿している神性は、西洋の神々のような合理主義で人間的なものではなく、猥雑さと凶暴性を持ち合わせた東洋の神々のそれである。無邪気に、なんの理由も前触れもなく、ただ狂う神。それこそが彼女に相応しい女神の姿なのだ。

だから私は熱望する。カンボジアのアンコールワットでの彼女のグラビアを。大地の力を感じさせる、あの巨大な大伽藍を自らの寝所のように闊歩する彼女の姿を夢想する。

特に第一回廊に彫られた、ヒンドゥー教の天地創造神話「乳海攪拌」を描いた50mほどもある壁画。その壁画を見詰める成海璃子の顔が見たい。

(乳海攪拌とは神々と悪神がヴァースチ(大蛇)で綱引きをして海中をかき回した結果、海は乳海と化し、アプサラやラクシュミー神(ヴィシュヌ神の妻)がそこから産まれた、という壮大な神話である)

そのときの彼女の横顔はラクシュミー神のような神々しさに包まれているに違いない。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »