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2007年11月 2日 (金)

松茸山3

直樹の家 台所

   直樹の恋人の玲子(24)が台所に立っ

   て料理をしている。

   料理しているのは直樹が取ってきた松

   茸である。

玲子「(料理をしながら)ねぇ、こんなに取れるなら、今度みんな連れて松茸狩りしようよ」

 

○ 同 居間

   直樹がTVを見ている。

直樹「ダメだ。松茸が取れる場所は秘密だ」

   玲子が料理を持って居間に入ってくる。

玲子「(料理をテーブルに置きながら)えー、いいじゃん。楽しいよ、きっと…」

直樹「(玲子を抱き寄せながら)お前だけならいいけどな。他の奴らに知られるのはダメだ」

   玲子、直樹にもたれかかる。

玲子「ん…、もう…」

   テーブルの上の皿には、松茸をただ焼

   いただけのものが並んでいる。

玲子「さぁ、食べよ…」

   直樹と玲子、松茸を食べ始める。

直樹「(松茸を食べて)うん、うまい!」

   直樹が食べるのを見て玲子を松茸を口

   に運び、微笑む。

 

○ 同 寝室(真夜中)

   直樹と玲子の二人がダブルベッドで寝て

   いる。

   直樹は寝入っているが、玲子は汗をかい

   て、何かうなされている。

玲子「はぁ……、はぁ……」

   玲子、不意に起き上がり、びくんと痙攣を

   繰り返す。

直樹「(目が覚めて)…玲子……?」

   直樹、玲子の肩をつかみ揺さぶるが玲子

   はただ痙攣を繰り返すだけ。

   やがて玲子の皮膚が裂け、中からヌメッと

   した茶色の皮膚が現れる。

   直樹、玲子の変化に驚き、ベッドから転げ

   落ちる。

直樹「ひぃぃぃ…」

   直樹、躓きながら寝室から逃げていく。

   玲子、痙攣しながら異形のものに変化して

   いく。

 

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