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2008年1月 7日 (月)

新しい力 ( アイドル愚考録 )

検定ブームである。

確かその嚆矢となったのは「京都検定」だったと記憶しているが、今ではありとあらゆるものがその対象となり、その中には「スピリチュアル検定」のような、かなり怪しいものも混ざっている。

その少し前には「××力」というのが流行った。

最初に使ったのは誰だったかは覚えていないが、「鈍感力」「老人力」というフレーズには「××検定」よりもセンスを感じる。いつもは負の感情を背負わされていた言葉が、がぜん力を取り戻したような、そんなサクセスストーリーが感じられて好ましい。

そんな訳でわたしもひとつ提案してみたい。

それは「コスプレ力」である。

青年誌におけるグラビアでのコスプレの変化はいつ頃からだったろう。

それまでグラビアにおけるコスプレとは職業のユニフォームを示していたが、いつからかゲームキャラクターやアニメキャラクターのコスチュームを含むようになった。

青年誌のターゲット層に、所謂、アキバ系の若者の比重が増えてきたための変化だと思われるが、この比重は今後、増えることはあっても減ることはあるまい。

だとすると、これからのグラビアを語る上で「コスプレ力」というのは、案外、重要なファクターとなりうる可能性を秘めている。

そんな可能性をいちはやく見抜いて自社戦略のひとつにおいているのが、白泉社の「ヤングアニマル」であろう。

漫画のキャラクターの絵と、それと同じコスチューム、同じポーズをとったグラビアアイドルを同じグラビアページに配するという、凝った企画をかなりのペースでやり続けている。

コスプレグラビアでは他誌の追随を許さない、と言っても言いすぎではあるまい。

因って、アニマルに登場回数の多いアイドルは必然的に「コスプレ力」が高い、ということになる。

私の個人的記憶で申し訳ないが、アニマルのコスプレグラビアで登場回数の多いのは「中川翔子」、「小倉優子」、「浜田翔子」あたりだと思われる。

去年、紅白出場を果たした「しょこたん」こと中川翔子は、今もっとも有名なヲタクアイドルであろう。公私共にコスプレ好きの彼女が「コスプレ力」の低いはずがない。

小倉優子はそのリアリティのないキャラクター性とアニメ顔で、2次元と3次元の壁を軽々と飛び越えてみせる。

しかし、浜田翔子の場合、単体でのキャラの薄さをカヴァーするための苦肉の策であるとも思われ、彼女が「コスプレ力」が高いかどうかはかなりグレーゾーンである。

世間的には「中川翔子」「小倉優子」が、コスプレグラビアの、東西両横綱と言っても構わないと思われるが、私は彼女らとは違うタイプの、「コスプレ力」の高いグラビアアイドルとして山本梓の名前をあげたい。

戦隊ヒーローの可愛らしい悪役としてブレイクした経歴のせいか、ブレイク当時にはかなりのコスプレグラビアがあった。

コスプレだけの写真集も出していて、その可愛らしさは凶悪ですらある。

中川翔子や小倉優子の「コスプレ力」の正体は、コスチュームとの融和性の高さだが、山本梓の「コスプレ力」は逆に衣装との微妙な違和感によって構成されている。

コスプレとは誤解を恐れずに言えば「ごっこ遊び」である。

可愛らしいグラビアアイドルがいつもと違うコスチュームに着替え、それっぽい動作をしてみせる、一種のお遊びである。

必ずしもそこにリアリティが必要というわけではなく、時にはチープさこそが魅力となるのもコスプレグラビアだと私は考えている。

山本梓の場合、コスチューム姿は可愛いのだが、着ている衣装とのあいだにどこか距離感がある。わずかな違和感が残る。

しかし、その差異が私の考えるコスプレグラビアの王道とがっちり噛みあっているのだ。

近頃では彼女がそういったグラビアを披露する機会はなくなってしまったが、ぜひともまた見たいものである。

その時はぜひアニマルでお願いしたい。

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