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2008年6月12日 (木)

谷村美月とナイフ ( アイドル愚考録 )

谷村美月が面白いことになってきた。

業界ではとっくに彼女の魅力を見抜き、昨年は4本、今年も5本の映画の主演、出演が決まっている。その若手としては異例とも思えるオファーの数に、業界の彼女に寄せる期待の高さが窺える。

そんな彼女の最新作が「神様のパズル」である。

世間では彼女の際どいカットが話題になっており、気になって「 神様のパズル 」公式ホームページに飛んでみたのだが、最初に現れた彼女の写真だけで、どうしてこれほど彼女が人気なのかが感得できた。

現段階での彼女の魅力は身体と顔のアンバランスさにある。

『 肉感的な身体と幼い顔つき 』という組み合わせなら幾らでも転がっているが、彼女の場合はその身体がとてもスキャンダラスなのに、それに比してあまりにも顔に色気がないのだ。

浮かべた表情が無色で透明なのに肉体は挑発的である、というのが何とも罪作りではないか。

特にこのホームページ上の写真では、ライティングの功績なのかそれとも肌の色調を補正してあるのか、とにかく彼女の手足と胸元が輝くばかりの乳白色である。ブラウスの白さが肌の白さを強調し、パンツの黒が白とのコントラストを作っている。シンプルだが、よく考えられたコーディネートだ。

それにしてもこのアンバランスさは面白い。

色事とは無縁な平和そのものの顔付きでありながら、身体からは危険な火遊びの匂いがするなんて、女優にはうってつけの稀有な才能ではあるまいか。

私の好きな映画にパトリス・ルコント監督の「 橋の下の娘 」という作品がある。不幸続きのヒロインが、ある日、ナイフ投げの中年男と知り合い、彼のナイフ投げの生きた的になるという寓話的な内容なのだが、そのヒロインがとても猥雑で良かった。

そのヒロインの役などは彼女にぴったりだと思われる。

彼女の白い手足のぎりぎりを通過していくナイフの切っ先。想像するだけでぞくぞくする。

劇中ではヒロインはナイフが肌を掠めるたびに恐怖とも恍惚ともつかぬ表情を浮かべるのだが、谷村美月ならばどんな危うい場面であっても顔色を変えることはないような気がする。

それはとても凄絶で、美しいシーンとなるのではあるまいか。

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