« 第九 | トップページ | 埋める思い出 »

2009年12月15日 (火)

深夜のこと

〇 公園(深夜)

   暗闇にしんしんと降り続く雪。

   外の道を警官が体に積もる雪を払いなが

   ら、寒そうに自転車で走ってくる。

   公園のそばまで来たところで何かが目に

   留まり停まる。

   降り続く雪の向こうに赤が揺れている。

   赤い傘を差した少女(中学生くらい)が

   ブランコを漕いでいる。

   傘で顔は見えない。

   不思議に思って声をかける。

警官「君」

   突然、放り出される傘。

   駆け出す少女、足音とともに闇の中へと

   消える。

   警官、傘のところまで小走りで来ると、

   少女の逃げた方を見詰める。

   傘を拾おうと手を伸ばす。

警官「(何かに気づく)」

   すぐそばに落ちていた、火のついた煙草

   を踏み消す。

   顔を上げ、もう一度少女の逃げた方を見

   るもしんしんと雪が降っているだけ。

|

« 第九 | トップページ | 埋める思い出 »

◇カチハヤ」カテゴリの記事

●ショートシナリオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/446045/32623804

この記事へのトラックバック一覧です: 深夜のこと:

« 第九 | トップページ | 埋める思い出 »