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2010年2月21日 (日)

映画レビュー 『 バタフライエフェクト3 』

 新橋文化劇場で 『 バタフライエフェクト3 』 と 『 狼の死刑宣告 』 を見てきました。

 『バタフライエフェクト』シリーズは、1作目はDVDを購入して鑑賞、2作目は評判がすこぶる悪かったので見ていません。

 このシリーズは、過去にタイムスリップする能力を持った男が主人公で、彼が皆を幸せにするために過去を弄ることで、その行動が逆に未来の大きな不幸を呼んでしまう、というのが基本のストーリーです。

 シリーズ間にストーリーや登場人物のつながりはありません。(2作目は見てませんけどたぶんつながりはないと思います)

 主人公の能力設定だけが共通です。

 過去と現在の行き来を繰り返す展開が主で、過去のちょっとした行動が伏線になって現在がとんでもないことになっていたりするのが面白いところ。

 必然的にかなりテクニカルな脚本になるのですが、1作目はそれが非常によく練られていて非常に楽しめました。

 今回見た3作目も同様で、現在に戻ってみると同居人との立場が逆転していたり、刑務所に収監されていた人が弁護士になっていたりと期待通りの展開がてんこ盛りです。

 主人公が過去から現在に戻った瞬間は、彼と同じように観客も現在の状況がどのように変化しているのかわからず一瞬戸惑うのですが、映画の場合はテレビドラマと比べて観客の集中の度合いが高いですから、テレビだと「なにこれ、わかんねえよ」と思われてしまう情報量でも、観客は「いまどうなってるの!?」と積極的に理解しようとします。

 その際、観客に提示する情報の量が、推測すればル程度わかる程度の量であると、観客はある種の達成感を感じ、それによって余計に画面に集中してくれます。

 その辺のさじ加減がこのシリーズの脚本は絶妙です。

 とはいえ、作品自体はいわゆるB級作品であって、決して粗がないわけではないのですが、少ない予算でも工夫された脚本によってこれだけ観客を楽しませることができるという点においては、なかなかの作品であるといえるのではないでしょうか。

 一番面白いのは1作目なので、興味を持った方は是非見てみてください。

 特にラストは抑制が効いていて、せつなくて、かっこいいですよ。

 『 狼の死刑宣告 』の感想は次回に。

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