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2016年9月22日 (木)

◯ カラオケボックス

    盛り上がるみんなとは対照的に

   一人浮かない八街桧鶴(やちまたひづる20♀)

マスター(声)「ステージには上げられない」

   グラスを磨くマスターの画インサート。

桧鶴「(ぼそっと)上手に唄えたのに……」

   武田(21♂)桧鶴に気付き、

武田「どうかしたの?八街さん」

桧鶴「ううん、なんでもない」

   武田、桧鶴にマイクを渡し、

武田「はい、次八街さんの番だよ」

桧鶴「うん」

   身構える一同。

   マイク片手に暴れる桧鶴の画インサート。

   唄い出す桧鶴。

   音程も外さず、普通に唄っている。

   一同、怪訝な顔をする。

武田「八街さん、上手じゃない」

   にわかに盛り上がる。

   皆一様に安堵の表情。

   少し気が晴れて来た桧鶴。

   ふと気付く。

   曲を探しているもの、話をしているもの、

   注文しているもの……

   桧鶴の歌を聴いていない。

   だれも聴いていないバーのお客の画インサート。

   唄を止める。

武田「どうしたの?」

桧鶴「ごめんなさい、ちょっと気分悪くて」

   部屋を出て行く。

武田「八街さん?」

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